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2007年04月06日

山水旅游 ~第三章~

おはようございます。

いよいよ以前から憧れていた山水の風景に出会う日がやってきました。

前から期待していたこともあって、朝の目覚めは最高!といいたいところだが、
携帯のアラームではなくコウちゃんに安らかな眠りを打ち砕かれてしまいました。

コウちゃん曰く、

「何で朝の6時から”六甲おろし”で起こされないかんのや!」

だそうです。

そういえば時差が1時間あったっけ。


昨夜の深酒のせいで少々重い頭を瞼を無理やりこじ開け、朝食の為レストランへ向かう。

レストランへ入ると、さすが他のツアー客は高齢の人ばかりのせいか、すでに食事を完食しており談笑などしていた。

このようなホテルの朝食はありきたりの洋風のメニューである。
ベーコンやら、目玉焼きやら、トーストetc・・・。
あぁ、納豆が食べたい。

朝食を終え部屋に戻ったのだが、集合時間までにはまだ余裕があるのでバルコニーなどで街の景色を眺めつつ少しくつろいだりしていた。

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【上】バルコニーからの眺め。自分が想像していた田舎町と違い、最近新しく造られた街との事である。
【下】ホテル前景。ホテルというよりマンションである。

集合時間より少し早めにロビーへ行き、すでに迎えに来ていた劉さんと少し話し込む自分。

その後バスに乗り込み一路、船着場へ。

ホテルからは1時間くらいの距離との事なので、車窓から街並みを眺めようと思っていたのだが二日酔いと寝不足がたたったせいか、船着場に着いて劉さんに肩を揺すられながら、「マルヤマさーん、マルヤマさーんっ!」と強制的に起こされるまで熟睡している自分。
しかも風景を録画するために持参したハンディカムは、帰国してから自宅でチェックして分かったのだが、韓国旅行で客引きババァに壊されそうになったバリ島カバンの中でレンズにキャップをかぶせたまま録画状態だった。

船着場にて船を目の当たりにすれば、いやがうえにも気分は高まるんかいな!と思ったが、自分の頭と胃はノックダウン状態。
船着場にある土産物売場を通り抜けトイレへ猪突猛進する自分だった。
ちなみにここの土産物売場でも、「センエーン、センエーン!」という日本語が飛び交っていた。

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【上】外国人専用の竹江埠頭。そして佇む自分。
【下】河下りはこのような3階建ての船で下る。ちなみに1階と2階はトイレつきの客室だ。

10分後。

すっかり頭と胃の中を空にした自分は、スッキリした顔で船に乗った。

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河を下り始めるとすぐにこのような景色が広がる。

この河下りは途中で下船して鍾乳洞を散策したりするので、小六時間ほど船上の人となるのである。
持参したガイドブックにも書いてあったが、さすがに途中で飽きがくるらしい。

が、一つとして同じ形の山が無い、といっていいほどの奇山、奇岩がおりなす景色は時間を忘れさせてくれる。
又、河原は漓江沿いの村の人達の生活の場になっており、牛や馬が水浴びなどをしたり、地元の子供たちが遊んでいたり、河にせり出した桟橋で洗濯をする主婦がいたりと、のどかな風景を目にすることも出来る。
河の水はとても澄んでおり川底がはっきりと見えるくらいだ。

しかし、「え、この大きな船でこんな浅い河を下って、途中で座礁でもしないんすか?」

というくらい渇水期であるこの時期の漓江は川幅がとても狭いのだが、船は幾度も蛇行する細い河を延々と下っていく。
その途中で冠岩という鍾乳洞に立ち寄った。

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川沿いにこのような鍾乳洞がいくつもある。ここは”冠岩”という鍾乳洞。

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鍾乳洞前の埠頭&コウちゃん。見渡せるのは、何も考えなくても”ボーッ”と出来る絶景の連続である。

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鍾乳洞内部はこのようにいろんな色でライトアップされていて綺麗だ。

ここの鍾乳洞は歩いて小一時間、また途中でトロッコに乗ったり小さなボートに乗ったりと、とても広い鍾乳洞である。
様々な色にライトアップされた鍾乳石などを眺めつつ歩いていると、途中で土産物を売ったり記念撮影を進めてくる女性が何人もいた。

途中、大きな鍾乳石が林立している広い場所で他のツアー客と一緒に記念撮影をするようだ。
自分はその後、自称チワン族という若い女性を見つけたので声をかけ、コウちゃんにデジカメで写真を撮ってもらった。

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この写真を撮った後、彼女に10元を要求された。この商魂逞しさが中国を大きくするのだろう(笑)。いつまでもその心意気を忘れないでっ!

鍾乳洞を出てしばらくしてから昼食の時間になった。
このときは珍しくビールを飲まずにすませた自分。その横でなぜかオプションですっぽんのスープを注文するコウちゃん。
・・・え、夜どっか行くの?

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食事中に飲み物やら陶芸品やらをやたらと売り込んでくる物売りが何人も来た。船内って乗務員と乗客だけではなかったのね・・・。

早めに食事を済ませ、再び屋上のデッキに上がる自分。

しばらく三階にある屋上のデッキにいると、水の上ということもあって少々風が冷たいので殆どの乗客は船内に戻っていくのだが、昼の食事の時と、船と同じように下っている自分の腹を癒す為にトイレへ行く時以外はずっと屋上のデッキに佇んでいる自分。

その後も飽きることなく風景を楽しんでいた。
ふと後ろを振り返ると、コウちゃんが不敵な笑みを浮かべながら劉さんとなにやら密談していた。・・・すでに”すっぽん”の効果が現れたのかいな。

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たそがれ丸兵衛。

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船に乗っていて、「この山に気づかない人はいないっ!」というほど大きな一枚キャンバスのような”九馬画山”。岩肌の白っぽく剥き出した部分を9頭の馬に見立てた山であり、9頭を探し当てると試験にトップで合格できる、と言われているそうである。

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写真を見て気づく人もいると思うが、数年前、サントリーのウーロン茶のCMで使われた場所である。

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劉さん曰く、中国人民元の20元札の裏にかかれた風景と同じ場所。写真では分かりにくいが、全くその通りの風景だった。

朝の9時過ぎに始まった河下りも午後3時半、陽朔という街で終点を迎える。
実に楽しい6時間だった。

船を下りた自分たちは西街という商店街を散策した。
ここは地元の人よりも欧米人のバックパッカーの方が目立つくらいだ。

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河下りの終着点、陽朔埠頭。

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埠頭から歩いてすぐの西街商店街。日本語の看板も結構目立つ

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桂林と違って、陽朔は街中でも奇岩が目立っていた。

メインストリートの両側には無数の屋台や露天が並んでおり、ここで半日くらい過ごしたい気分になる自分。
だが、一時間も経ってないうちから早くもバスに集合のようである。
ここから再び桂林へ戻るのに2時間以上かかるのでしょうがないのだが・・・。

桂林へ戻る途中、車内から景色を眺めながらバスに揺られているうちに再び熟睡する自分。

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山の中腹にぽっかりと大きな穴の開いた月亮山。このような景勝地を数箇所まわったそうだが、寝ていた自分はあまり記憶に無い。

空に星が輝きだす頃に桂林に到着。この後は夕食である。
到着したレストランは昨夜と同じ桂山大酒店である。
また例のぐるぐる回る円卓だ。

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この日は桂林の郷土料理である”ビーフン料理”がメイン。なかなかイケルぞっ!

夕飯の後は、オプショナルツアーにての雑技団観賞である。
日本で事前に申し込むと3,500円で参加できるのだが、このような現地でのオプショナルツアーは日本で予約していなくても当地で直接ガイドに頼めば、日本の旅行会社に支払われるバックマージンが必要ないので安く参加できるのである。

当然自分たちは日本では予約していない。
当地で参加するつもりだったのだが、雑技団といってもサーカスのようなそれではなく、クラシックバレエのようなダンスショーだったのであまり興味は無い。
それよりホテルに戻って夜の街を散策しようということになり、自分とコウちゃんはホテルで降ろしてもらった。

ホテルのロビーに入ろうとすると、後ろから劉さんの「 ちょっと待ったぁー!」コールがかかった。

劉さん曰く、

「9時40分ごろに迎えに来ますからね。それまでおとなしくしててください」
どうやらコウちゃんと劉さんの密約はすでに交わされているようだった。

5つ星ホテル内で営業されているマッサージ屋へ行くとの事。
値段を聞けば、1,000元とのこと。

・・・・・。

「え、一万五千円んっ!?」

と、やおら素っ頓狂な声を上げる自分。

「5つ星ホテルでのマッサージならさもありなん」

などと思うわけも無いのだが、右も左も分からない街を徘徊しても、目的は達せそうにないし、ツアー中、丁寧な解説をしてくれる劉さんへのご祝儀、ということで無理やり納得する自分達。大半は劉さんの懐に入るであろうことは想像に難くないのだが・・・。
外での相場は恐らく十分の一程度である。

その後、シャワーを浴び、リビングでビールを飲みつつ現地のテレビ放送などを見ていたら、ツアーの疲れが出たのか両方の瞼がくっつき始める自分。
そんな時にロビーから電話がかかってきた。

数十分後、あるホテルの入り口に着く。
タクシーを降り、劉さんの後に続く自分達。

エレベーターで三階にあがると、「按摩」と書かれた大きな看板がすぐ目に入った。
どこからどう見ても、普通にホテル内で営業されている健全なマッサージ屋にしか見えない。

劉さんはおもむろにマッサージ屋のカウンターにいる店員とかなり時間をかけて交渉をしているようである。
なにやら計算高いような匂いのする会話のようだが、それよりも疲れきった身体を早く癒して欲しいので勝手に店内に入る自分。

交渉を終えた劉さんに前金を支払い、再会を約束して店の奥に消える自分&コウちゃん。
最初は普通のサウナにもあるような休憩室に案内された。

部屋の中には大きなテレビ、そして向かい合うようにリクライニングシートが並んでおり、この時は先客の日本人が2人、普通のマッサージを受けていた。

煙草を吸い終わる頃に、男性の店員が自分たちを店の奥にある小さなスペースに案内してくれる。

目の前にある扉を開けると、そこには若い中国小姐が10人ほどソファーに座っていた。
自分は扉を開けた瞬間から一方向しか見ていなかったのだが、どうやらコウちゃんとブッキングしているようである。

その後、小姐たちに背を向けて

「なんで桂林でこんな事しとるの?」

と思いつつ、真剣な顔でジャンケンをしている自分達だった・・・。

数時間後。

疲れきった身体へのマッサージは最高でした。
しかも数千年の歴史を誇る中国では房中術もかなり豊富で、日本では味わったことの無い、「ピンファ」とかいう技まで堪能しました。これ最高っ!

すっかり身も心も軽くなったコウちゃんと、身だけ軽くなった自分達はスッキリした面持ちでホテルに戻るのだった。
・・・自分は心は軽いどころか、いつまでも悔いが残り、ジャンケンに勝ったコウちゃんを恨めしそうに見ているだけだった。
あぁ、ヤンヤン、ジャンケンに負けてゴメンよー。

ホテルに戻る前に近くのコンビニに寄った。
ここでビールを10本とツマミのスナックを買う。ちなみにコンビニでは缶ビールが1本2元40角。約36円である。

部屋に戻り、リビングで乾杯しつつ、今日のツアーを回想しながら、「河下りなら、もっかい来てもいいなぁ」などと話していた。

しかし、酒が進んでくるとコウちゃんは、まるで戦に勝った大将が兵を語るように、

ヤンヤン

との回想録を始める。しかも表情は至ってご満悦である。

酔いの回ってきた自分は、「敗将は兵を語らず」との格言どおり、無言でコウちゃんの勝ち鬨を聞きつつベッドに潜り込み、枕を濡らすのだった。
しかも何故か又同じ部屋で寝ようとしてるし。

こうしてツアー2日目の夜は更けていくのであった・・・。

投稿者 maru : 2007年04月06日 14:11

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