February 13, 2006
新疆旅行あとがき
上海の婚礼の様子をけんたろうさんが書いてくれてから、その後の新疆旅行の様子を書き上げるのにこんなに長い期間を要してしまった。昨年11月下旬から仕事が年末準備態勢に入り忙しくなったのに加え、12月に来るアニーが私の両親と共に狭いアパートで生活をするために、部屋の模様替えや不要なものの廃棄などに追われ余暇を返上してしまったのが原因。
以下、順不同で後書き・・・
乾燥気候のため、ウルムチの滞在でアニーは肌がガサガサになった。毎晩保湿クリームを塗りたくり、夜中に喉が渇くとその度にホテル部屋の湯沸しポットのスイッチを入れていた。 それでもデメリットばかりではなかった。私は4泊5日の滞在で持っていった下着は3枚だけ。寝る前に洗面台で洗って適当なところに干しておくと翌朝起きたころには乾いている。
トルファンでのこと。カレーズ民族園で私の着ているジャンバーに異変を感じた。ポケットに手を入れてみるとゆで卵がグジャグジャに崩れていた。ホテルのバイキング朝食でゆで卵をポケットにしまいこみ、朝食を摂らないアニーにあげるつもりがそのまま忘れて観光に出発してしまった。
天池、カレーズ民族園では日本人団体観光客に出会えた。日本人はどこでもだいたい同じような格好をしているので見分けがつく。帽子、ベスト、ジーンズ、ウエストポーチ、ハイキングシューズ、リュックサック、遠近両用眼鏡。
ムニアさんの家で昼食をたらふくご馳走になったあと、二道橋市場で買い物を済ませホテルに戻ったがまだ夕暮れ前だった(6時ごろ)。夕飯はどうするかということになったのだが当然腹など空いていない。アニーはベッドで早々に横になる、私は時間がもったいないので散策に出かけた。漢族の居住区らしきところを見つけたので散策。とにかくビールが飲みたかったので売店で2缶買う。計6元。財布の中身をよく見ると残りはたった3元だった。これじゃアニーに夕飯も買って帰れない。とりあえず適当にと思い、葱油餅を売っている汚らしい店へ。1枚5角だというので2枚買う。計1元。あと残り2元。その時ウイグル族の屋台発見!アニーが外出する気力があればここでゆっくり食べたいのに。新疆炒飯『ポロ』を指差し、2元を見せると玉杓子2杯分ビニール袋に入れてくれた。文無しでホテルに戻りアニーに自慢気に見せたが結局食べてくれなかった。朝起きると私が買って来たものには手をつけてなく、カップラーメンの空き容器が2つあった。ムカツク!
新疆旅行を終え、虹橋空港からアニーの実家に戻り、パパに尋ねられた。 「新疆と上海どっちが好きだ?」 「新疆」と答えた私だった。
その夜の食事中にトイレに行くとかなり酷い下痢になっていた。新疆や機内で食べたものを一つずつ思い出してみたが見当がつかない。結局翌朝まで下痢がおさまることは無かった。その日の予定はお婆ちゃんの病院に再度見舞いに行く予定だったが私ひとり家で留守番し静養した。滞在の疲れが原因だったようだ。
アニーはもう新疆に行くことはないだろうと私に告げた、もし私が再び訪れたいなら一人で行ってくれと。 ありがとう!旅好きの私にとってこれほどの贈り言葉はない。 老後の楽しみになるだろうが新疆をゆっくり回ってさらに西へ進んでいきたい。
投稿者 keidoh : 07:45 PM | コメント (1)
突撃!ウイグル族の昼ごはん
お邪魔しまーす!
こんにちはー
奥さーんっ!“突撃!ウイグル族の昼ごはん!”
「あらやだぁ!!!もう食べ終わっちゃったわよぉ」
上記、フィクションです
南山牧場での観光を終え、ウルムチ市内に戻って来ました。
お腹も空いたし、どこで昼食なのかと疑問に思っていると、日程としては決まっていないのでどこで食べても良いようでした。アニーは観光地の食事代が高すぎると今日はカバンにカップラーメンを2個入れて持って来ていたのです。せっかくだから高くても美味いもの食べたいのに・・・
沸いて出て来た話なのか、予め想定していたのか、ムニアさんが自宅に招待してくれることになりました。
アニーはその時点で要らなくなったカップラーメンをムニアさんにプレゼント。てかそのラーメン豚のエキスが入っているからイスラム教徒のムニアさんは食べないと思うけど。職場の漢族の人にあげてね。
市内中心地にある住宅街。そのマンションの階段を上がっていく私たちと若夫婦、そして漢族の運転手さん。
3階に着くと1歳過ぎくらいの男の子が開いたままのドア口でお出迎え。
ヤシムスス!と覚えたてのウイグル語で挨拶する私。本当に可愛い。
奥のほうからこの子のママが出て来ていらっしゃーい・・・と思ったらムニアさんのお母さんだった。わ、若い!
この子はムニアさんのお姉さんの子供だそうです。

男の子と ムニアさんのお母さん アニー
広いリビングに私たちが腰掛けると、新疆地方で頻繁に飲まれるお茶『チャイ』が出てきました。味わいは紅茶によく似ています。
ふと壁にかけてある時計に目をやると私の腕時計では2時を回ったところなのにそれは12時過ぎを指していました。なるほどこれが非公式の新疆時間ていうやつなんですね。ようやく見ることができました。
ムニアさんは私たちを部屋の前まで呼び、一枚の写真を見せてくれました。
彼氏と笑顔で写っているツーショット、彼氏はごく普通の人でした。ウイグル帽も被ってないし。(当たり前か?)
ちょうどお父さんが帰って来ました。おそらくこの近辺で仕事をされている方なのでしょう。武蔵丸に似ていて恰幅が良い方です。
ムニアさんのお母さんはキッチンで料理を作ってくれています。麺棒で餃子の皮のようなものを伸ばしているのを見て、『へえ、こっちでも中華料理みたいな点心作るんだ』と感心してしまいました。当然のようですがここ新疆にきてホテルの朝食とディナーショーのバイキングでしか中華料理はお目にかかれず、ほとんどが生まれて初めて口にする料理ばかりでしたから。
出来上がった料理がリビングに運ばれて来ました。

見た目は大きな水餃子、酢をつけていただきます。食べてみると刻んだ野菜と羊肉がぎっしり詰まっていて美味い!美味い!
新疆はイスラム文化と中国文化が融合された所であることを食を通じて実感しました。一生忘れられない体験になったことはいうまでもありません。
5,6個でお腹いっぱいになるのですが盛られた皿にはまだまだたくさんある!ムニアさんのお母さんが「次のを持って来るから早く食べて」と。
第2ラウンドに突入し、頑張ってみんなで食べたのですがそろそろ胃の限界。お母さんがそれ見て「あれえ?美味しくないの?」とガックリした顔。若夫婦の旦那が一生懸命弁明しています。さらにお母さん、皿の上にトグロを巻いた麺『拌麺』を私たちに見せ、「今からこれを茹でるのに・・・」
みんなで声をそろえて「アイヨー!!!(あれまぁ)」
食後、私はトイレをお借りして体重調整をいたしました。
投稿者 keidoh : 07:12 PM | コメント (0)
February 05, 2006
南山牧場で馬に乗る
10月20日
日程4日目のこの日はウルムチ市内から車で1時間ほど進んだところにある南山牧場で乗馬体験をすることになっています。
ラクダに乗ることを散々断ってきていたので「今日こそは絶対に断るんじゃないよ」と出発前からアニーに釘をさされていました。私は乗馬なんぞ全くの未経験、まあ草原の上をパッカパッカ歩くんでしょ、手綱を引いてくれる人がいるんだろうから散歩と同じだね。
朝、アニーはいつものように出発間際の車内でインスタントお粥を食べました。
今日の運転手さんは昨日までの人とかわり漢族の方でした。
向かう途中で車が停まったのはお約束の旅行社提携ジュエリーショップ。
まったく聞いてないっちゅうの!てか中国語で説明された本日の日程が聞き取れなかっただけだろうけど。
実はアニーは昨日が誕生日、新疆トルファンで迎えたことになります。昨日は何も買ってあげられなかったのでとりあえず安いものをショップで探しましょう。
若夫婦は相変わらずのペースでショッピングを堪能していますが、アニーは短気なので即決。これにはいつも助かっているんです。ダラダラと興味のないものの買い物につき合わされるほど男としては苦痛なものないですからね。(反論お断りします)
さっさと買って車に戻り、若夫婦が店から出てくるのを待っていました。
その時でした。
「なんかこれイヤだ!」
アニーが突然、他のものと交換に行くと言い出しました。
先程値切って200元で買ったブレスレットを女性店員に返し、ガラスケースに入っている目の前の350元の値札のついたブレスレットと交換しろと。
店員曰く「250元ならいい。だからあと50元払って」
アニー「だったら要らないから200元返せ!」
ガタガタゴタゴタ・・・
結局、その店員の上司っぽい男性が現れ、現物をレジを通すことなくアニーに(梱包もせず)手渡し、店員と一緒に私たちに背を向け去って行きました。
なるほど!そういう手段があるのか。勉強になった。今度使おうっと!
*****

目の前に壮大な景色が広がりました。ここ南山牧場はウルムチ南部にある牧場地区でカザフ族の居住エリアです。
とりあえず私とアニーはトイレへ。
指差された方へ進むとバスを改造した移動式トイレで車内前方が女性用、後方が男性用になっています。
手前に座っているお兄ちゃんに料金を訊ねると「1元」。
高くないか?観光地だから仕方ないのか?と考えながら二人分の2元を支払い、車内へ。
くっせ~っ!
床は泥だらけ、大用便器は流れるべき物が流れていなく、小用は尿石で真茶色。
さっさと用を済ませ外に出るとニコニコしているお兄ちゃん。ご利用ありがとうございましたってか?その前に掃除しろよ!
乗馬は別途料金なので支払いを済ませると、馬のたくさんいるところ(停馬場?)に案内され、白い帽子に鼻から下をマスクで覆ったカザフ族のオバちゃんに乗り方を教えてもらいました。
ちなみにそのオバちゃんにカザフ族であることを確認したわけではないのですが、瞳の色が薄茶色だったので天池で見たカザフ族の人と同じだった。
うわぁ、お馬さんゴメンネ。こんなデブ乗せることになって。ほかの人だったら良かったのにね。
しかもその後方にオバちゃんまでも騎乗しました。お馬さんが可哀想!!!
私はてっきり手綱を引きながら一緒に歩いてくれるだけだと思っていました。アニーがラクダに乗った時がそうでしたから。
足をかけるところが私にとっては位置が高く、お尻のほうに重心が傾いてしまい、馬の乗り心地は決して良いものではありません。というより我慢するのがやっと。
私たちを乗せたお馬さんはパッカパッカと草原を歩き出しました。
10分ほどで少し高台になっているところに着くと、オバちゃんは馬を下り、私とアニーを記念撮影。

私(右)と カザフ族のオバちゃん アニー。
うーん、空気が本当に美味しい。しばし堪能したあと来た道を引き返しました。その時です。オバちゃんが手綱を強く引き馬を走らせました。
痛え!痛え!!痛え!!!
尻の痛さは限界を超えていました、しかも私の尾てい骨のところに金属製の出っ張った球状の飾りがあり、馬が走るたびにそれが私の尻を突き上げるのです。
「ちょっと待って!痛くて死にそう」
そう告げると一旦馬を歩かせてくれ、私の腰を押しもっと前に座れと。前方にも同様の飾りがありこれ以上前に座ったら今度はタマ(以下略
すでにアニーと若夫婦の騎乗した馬は遥か前方。
再び走り出した馬に私はしがみつくのがやっと。腰を上げようとしても足掛けの位置が高すぎて無理。私は『馬を下りる』という中国語が分からなかったので「我下车!!!(下車します!!!)」と叫んでいたと思います。(大恥
停馬場?で出迎えてくれたのはアニー。私は足がフラフラで立っているのがやっと。
オバちゃんに『謝謝』と告げ、お馬さんには『辛苦了(お疲れさま)』と言いながら首をなでてあげました。馬の目ってこんなにやさしそうで可愛いんだ、へえ。でも、
もう俺は馬には乗らない!この世に車や電車、自転車などの乗り物が無くなったとしても絶対に乗らない。
そんな感情に反して若夫婦らは第2ラウンドに突入、楽しそうに笑い声をあげながら再び高台へと走って行きました。
投稿者 keidoh : 06:06 PM | コメント (0)
December 02, 2005
ウルムチ市 ウイグル風情を堪能
自分たちの泊まっているホテル周辺は、ごく普通の中国の街並み。
異なるところといえば中国語表記の下にウイグル文字が書かれているくらいです。
昨日到着した空港の看板に『乌鲁木齐』の隣に書かれているウイグル文字を見て感激しましたが、それ以外は新疆的な雰囲気を探すには繁華街に行くしかありません。
*****
天池観光を終え、ウルムチ市内に私たちは戻ってきました。
お約束の旅行社提携先の宝石店に案内されましたが、興味のない私とアニー。見ることもなくソファーに座り、同行している若夫婦が見終わるのを待っていました。店内は観光客で溢れています。(ほとんどが漢族だとおもう)
その後あっさりとその店を出てエスカレーターを下りると1階は貴金属店。先頭を歩くムニアさんを呼び止め店内に入っていく若夫婦。なぜかアニーまで・・・
興味のない私は一人、店前のドアーにもたれかかり、歩道を眺めていました。
私の目の前に翡翠や飾り物を揺らし、「○○元でどう?」と売る青年。
歩いている人の前に腰掛けを差し出し、「靴を磨きますよ」とひざまずく少年。
「こっちのほうが全然面白いのに。宝石・貴金属なんてどこで買っても同じだろ!?」
自分の旅スタイルと違う若夫婦とアニーに私は半ば呆れていました。
15分は待ったと思います。やっと出て来たムニアさん含む4人。ワゴン車に乗った時、私は若夫婦の妻が発した言葉に唖然としました。
「上海のほうが安いよ」
・・・・・今の15分間を返せ!
しかしアニーが忘れたカメラのメモリーを買いに寄って15分ほど無駄時間を費やしたのでひとまず判定はドローに。
人で溢れかえる国際大バザール周辺に着き、わりと自由なショッピングタイム。
ショッピングモールのほかにイスラム寺院もあり、そこが生活と密接していることがわかります。

ウイグル帽を被り商売をしている男性。顔をスカーフで隠し買い物をする女性。カメラを片手にあちこちを見回している観光客(日本人約1名)。
これこそ私が求めていたウルムチの旅なのです。
イスラム寺院(左)とラクダに乗った ブタ アニー(右)。
ショッピングモール『二道橋』に入り、上海・東京への各お土産を買い漁りました。
スカーフ、ウイグルナイフ、ウイグル帽、月並みな商品ではありますがそれなりに楽しめました。
装飾品売り場にて。この帽子の最初の売り値は35元。値切って値切って10元で購入。ママさんゴメンね。
さらに私たちはオプションで頼んだ歌謡ショーを観覧することに。
ここであの若夫婦とは別行動になり、ムニアさんは私たちを国際大バザール内のホールに連れて行ってくれました。
エレベータを降りるとそこにはもの凄い、いや!世界一と言い切れるほど綺麗な案内嬢。
ウイグル美人とはこのことを言うのか?達坂城の娘はこんな感じなのか?男の本能の恐ろしさを改めて実感しました。(プチ嘘)
座席に案内され、バイキング形式の料理をアニーと二人で確保し、1時間後に始まるショータイムのための腹ごしらえを。
この時、私は始めてオレンジジュースのホットっていうヤツを飲みましたが結構イケる!何杯もお代わりしてしまいました。新疆とはいえ漢族が多数生活するこの地域ではビールも別途料金で販売していますが、ショーが始まってから何度もトイレに行くのは不本意なのでここはじっと我慢。(ここの羊肉串を食べている時、誘惑に負けそうでした。笑)
*****
始まりました。ショータイム。
ヨッ!中国一! ん? あれ?
お、おい!そこの前の客 邪魔だ!! ショー中に立ち歩くんじゃねえ!!!写真撮るなら座って撮れよ!
うるせー!静かにしろよ!お前ら黙って見てられねぇのか?
は?何だよ?えっ?スイカ持って来い??
食事が一息ついた頃、ついにアニーが私をこき使い始めました。初めは断っていたのですがふて腐れている態度にちょっと負けてしまい、一度のつもりで家庭サービス。
せっかく楽しんでいたショーの途中わざわざ自分で運んで来たので、いつもは食べない(嫌いな)スイカを一切れパクっと。
う、、、甘い!スイカってこんなに美味かったんだっけ?
おそらく私のこんな表情が撮れるのは新疆だけでしょう。このあと何度もスイカを自ら進んで取りに行きました。
投稿者 keidoh : 08:44 PM | コメント (0)
November 22, 2005
カザフ族の住居での昼食
天池での観光を終え、来た時と同じ道を下っていくとカザフ族の住居『キーグズイ』の前には、我々の車を手招きするカザフ族の人々がたくさんいます。
現在午後2時、ホテルでの朝食を余儀なく控えめにされてしまってので(理由:不味い)すでに空腹の限界を超えています。
運転手は車道上で堂々と手招くカザフ族に戸惑うこともなくハンドルを返して除け、目的と思われるキーグズイの前で停車しました。たぶん旅行社提携先なのでしょうがキーグズイで昼食です。
カザフ族の民族衣装を纏った3人娘がお出迎え。と思いきやその横からオバちゃんが出て来て、ムニアさんと何やら会話しています。

オバちゃんはせわしそうに3人娘を1房のキーグズイに入れると、中からは男の歓声が!
おお!!!これはいいぞ。日も暮れる前から艶やかな宴だ!昼真っから『飲めや歌えや』ってか!?(カザフ族は基本的に飲酒しません)

川原の調理場で作られている料理を見て何を食べるか決め、私たちもキーグズイの中へと案内されました。
ん?さっきの3人娘が入っていった房より小さいなぁ・・・
それでも中は結構広々として、私とアニー、若夫婦の4人で食べるには充分なスペースです。しかも暖かい。

羊毛の壁で覆われ、屋根に煙突が突き出たストーブ。キーグズイ自体は2万元で作れるとのことです。部屋にはテレビもあり、一段高くなっているオンドルのような場所にテーブルが置かれています。
何でこんなに昼食が遅いんだ!?
よく考えると新疆時刻では現在12時過ぎ、丁度昼時だったのですがこの時そんな思考力はなく、私の腹時計は夕食時でした。
テーブルの上にはすでにパンや豆菓子がありますが、パンはすでに乾燥していて硬くて美味いものではありません。それでも空腹に負けて食べていましたが。
オバちゃんがミルクティを紙コップに注いでくれ、私たちは料理を注文し(ちなみにツアーといえども食事はホテルの朝食以外別料金なのです)、私以外の3人は上海語で話し始めました。その退屈さが空腹感をさらに高めたのは言うまでもありません。

やっと出てきた料理群。ご紹介すると、
上段左:砂糖の衣のついた豆菓子とフランスパンに似たパン。=硬くて食べにくい
上段右:羊肉串=新疆定番の一品、こちらの羊肉は柔らかくてジューシーで最高!上海などの羊とは品種が違うらしい。
下段左:新疆炒飯(ウイグルでは『ポロ』という)。油っぽいので個人的には中華炒飯のほうが好きなのだが。
下段右:羊の背骨肉の蒸し物。生玉葱が上にトッピングされている。この中で私的に一番だった。
どの品も大皿で盛られてくるので4人いて良かったです。写真にはありませんが丸鶏のスープも注文しました。共同で注文したのでこれだけの品が賞味できたのです。私とアニーだけでは2品頼んでも残してしまったかも。
でもよくよく考えてみると、店側も皿の大きさを大小取り揃えたほうがいいのに。団体客ばかりこの地に訪れるわけじゃないんだから。
いやあ、食った食った。。。
「あら?そんなに残っちゃったの???」カザフ族のオバちゃんがお会計に訪れてそのように言いました。
しかも料金を聞いてちょっとビックリ。200元以上でした。まあ仕方ないか、観光地だからねぇ・・・
いや、高えよ!!!
結局、あの3人娘もこの房に来ることなく、我々4人衆はこの高地を下っていきました。
投稿者 keidoh : 08:36 PM | コメント (0)
November 20, 2005
天空の湖 天池
宿泊している国泰大飯店の窓外が明るくなってきたのは8時半ごろ。
哀しくなるほど不味い朝食を済ませ、9時に1階ロビーに下りた頃はすっかり明るくなっていました。
本日の天気予報:晴れ時々曇り 予想最高気温:18度
しかし、今日の日中に訪れる天池は標高1980メートルに位置するのでもっと寒いはずです。
天池: ウルムチから北東に約90キロ。モンゴル語で『聖なる山』を意味するボゴダ峰(5445メートル)の中腹にある半月型の湖。 表面積380平方キロメートル、最深部105メートル。 中国のスイスといわれ、一帯はカザフ族の居住エリアになっている。
以後の日程は私とアニー、そしてもう一組の上海の若夫婦との4人で一緒に行動します。
ワゴン車が出発し、係員のムニアさんは今日の日程を説明してくれています。約1時間で到着するそうです。私はビデオカメラをいつものごとく首に掛け、辺りをキョロキョロ見回していると、10~15分で都会から外れ、荒野の上を車道がただひたすら真っ直ぐに延びた世界へと変化しました。
途中、羊・山羊などの群れがいて景色は劇的に変化はしないものの退屈はしません。
しかしアニーはすでに私の肩にもたれかかり、寝ています。窓際に座っているんだからそっちに寄りかかればいいのに。重くてしょうがない。(翌日肩が痛かった)
しかも私たちの後ろに座っている若夫婦の旦那は私の頭上を飛び越え、助手席に座っているムニアさんと早口でベラベラ大声で話していてうざったい。携帯電話も何度もかかってきてうるさい。落ち着いたと思うと今度は女房がしゃべり始める。まったく何しに来ているんだか・・・
私はガイドブックを読み返し、着いた時に感動を味わえるよう努力していました。
途中、悪路に変わり、大きく揺れる車。天池に近付くにつれ次第に壮観な山々が顔を出し始めます。馬に乗った人たちが川沿いの道を行く姿や羊の横断による自然赤信号などあり見所満点に。カザフ族のテント式住居『キーグズイ』がたちまち増え始め、この先に観光地などあるのだろうか?もういいからここで停車してゆっくりしたい、と思うほど初めて目にする魅力的な世界が広がっています。
アスファルトに落ちているたくさんの糞を踏みつけながら私たちの車はさらに進み、観光入り口に着きました。
車を降りるとすぐに歓迎セレモニー。それはというとカザフ族の観光案内屋の群れ。しかし私たちにはムニアさんがついてくれていることもあり一人の女性が話しかけて来ただけでした。このカザフ族、遠目で見ると漢族と大差ないのですが近くに寄ると瞳の茶色い人が多いのです。それが特徴なのかは勉強不足ですが。
観光専用マイクロバスに乗り換えた私たちは、前方で説明してくれているお姉さんの話を聞きながら険しい山をジグザグに上っていきます。
途中、小天池と呼ばれるコバルトブルーに輝いた小さな池があったり、ボゴダ峰の山々を遠くに見ながら辿って行くのでそれなりに楽しめました。
バスを降りるとパノラマに広がる天池・・・ではなく、そこから10分ほど坂を上ることに。
空気は澄み、吐く息は白く、土の上には所々雪が被さり、とても乾燥気候の地域とは思えません。24時間前にはこんなジャンバーなど羽織る必要のない温暖な場所にいたのに・・・そんなことをこの時考えていました。
湖が視界に広がるとアニーは一目散に駆けて行き、その水を両手にすくい取りました。
私も真似をして水面に手のひらを差し入れると、
「ひやぁ、冷てぇ!!!」
というより『痛い!』が正しいのでしょうか。氷水の中に手を入れた感触でした。さすがに飲むことまではしませんでしたが、『ボゴダ峰のおいしい水』が発売される日が近いかもしれません。
カザフ族がこの地を誇りに思うのがしみじみと分かります。絶景とはまさにこのことです。今日は残念ながら快晴ではないのですが、この山々を見て、日本人が富士山を崇拝するのと同様の価値観なんだろうなと勝手に思ったりしました。
投稿者 keidoh : 07:52 PM | コメント (0)
November 16, 2005
内陸都市 ウルムチ
2005年10月17日
上海虹橋国際空港に着いたのは午後3時ごろ、私にとっては実に9年ぶりになる空港だ。
浦東国際空港が開港してからは国内便がメインとなり、規模は大きくないものの中国人ビジネスマンの翼となっている。しかも市内から近い!日本でいうところの成田と羽田の比較にそっくりである。
なにせ古い空港なので設備もそれなりに貧弱だ。チェックインを済ませレストランでしばしのコーヒータイムをしている時にトイレに行きたくなった。大きいほう。50m以上先にあるトイレに小走りに向かい、運良く空いていた個室に腰を落とした。
「あ?ペーパーがない!」ホルダーすらそこには設置されていない。ティッシュはレストランに上着ごと置いてきたので持って来ていなかったのである。
慌てて財布の中を覗き、代わりになるものを探す。ようやく我が会社の従業員や得意先の電話番号が書いてある手のひらサイズのメモ紙を一枚発見、緊急時連絡用として常時携帯していたが現在別件で緊急事態!丸めて揉みほぐし股間の後方へと出動させた。
何となく拭き切れていない不快感が残っているので、レストランまで戻り再びここに戻って来ようと個室の扉を開け、次に待っている人と勤務交代する。すると洗面台の横にペーパーホルダーが備え付けられていた。
「先に取って入れって事かよ!」
*****
今回の旅は私の強い希望により実現した ウンチの旅 ウルムチの旅です。
云うまでもないが新疆ウイグル自治区にあり、世界でもっとも内陸にある都市。
旅の供は妻のアニー、我たちは一昨日婚礼を挙げたばかりなのでこれが新婚旅行ということになります。
アニーは海南島でリゾートライフしたいと主張していたのですが、いろいろともめた挙句私の勝利となりました。
シルクロードに興味を惹かれている私は、そこに行くには会社辞めるか結婚休暇しかないな、と切望していたのです。意外とその念願は早く訪れたのかも。
*****
アニーは初めての飛行機旅です。ワクワクしています。午前中、アニーとアニーの両親で最近できた近所のスーパーにて買い物をしました。
飲み物・薬・お菓子・・・これくらいは良いとしても、カップ麺6個、インスタントおかゆ2個、果物数種。
あんたどこ行くんだよ!
おかげで荷物はいやというほど多く、前途多難な想像にかられての出発でした。
皆さんご存知ですか?中国国内便に搭乗するにも外国人はパスポートが必要だっていうこと。私は知りませんでした。もちろん所持していたので問題はありませんでしたが。アニーも作ったばかりのパスポートを身分証明代わりとして搭乗手続きをしていました。中国人の場合、国民証でも良いようです。前に並んでいた人がそれを提示していましたから。
「ハーイ」
搭乗を待つ私たち。ごきげんのアニーはデジカメで私の姿を撮りました。今回私はビデオ動画担当なのでスチル画像はアニーに任せることになっています。
デジカメの液晶モニターに映る私の顔。ん!?なになに???顔の前に何か表示されてる。
"NO CARD"
「Camera OK?」
アニーの家で準備している時、念押ししていたにもかかわらず、カメラ電池の充電器を忘れかけ、カバンにしまったのは私。にもかかわらずアニーはメモリーを装填し忘れてきたのです。
搭乗開始になり、座席に着いてもアニーはしばらく黙り続けていました。かなりショックだったようです。って私もですけど。
ウルムチに着いたらいち早く買える場所を探そうということで落ち着き、この話題はしばらく休止に。
海南航空 西安経由ウルムチ地窩鋪国際空港行き。

「不舒服(気持ち悪い)」
アニーは上空で飛行機酔いし、気を紛らわせるためオレンジジュースをガブ飲みし、トイレに何回も並んでいます。
そうか!今回の一番大きな荷物はアニーなんだ。
西安咸陽国際空港に着陸するとほとんどの客は降り、ウルムチに行く客はそのまま搭乗。残った乗客は10名くらい(?)。約30分の機内整備を完了すると新たにフライトナンバーが変わり、ウルムチまでの乗客が乗り込んできました。上海→西安までの客層とはかなり異なり、やたらと地味な人たちで埋め尽くされました。
ちなみに機内食は西安までで1回、ウルムチまでで1回。紙の箱に入ったごく普通の内容でしたが、箱には『清真』『MUSLIM』、それとウイグル語で(何と書かれているか読めないが)イスラム教徒に配慮しているシールが貼ってありました。
所要約6時間半を経てウルムチにようやく到着。現在夜11:40(北京標準時)。
機外に出ると、「さ、寒い!!」
上海では半袖で充分だったのにここではとても無理!
私たちはジャンバーを羽織り、到着ロビーへと向かいました。
アニーの名前を書いた紙を持っている女性を発見。おや?漢族ではないぞ!
中国の旧紙幣に描かれているような特徴のある顔。ウイグル族のようだ。
女性が私たちに気付き難なく合流。ウルムチ滞在の始まりです。
*****
「ようこそ新疆へ。私はムニアと申します。ウイグル族です。ここウルムチは公共の場では北京標準時で表示していますが、実際はそれより2時間遅い新疆時刻で生活しています。でもこれからの日程では北京標準時で案内します」などなどホテルへ向かうワゴン車の中で説明してくれています。運転手もウイグル族のおじさん。明日からはすでに来ている上海人の若夫婦と一緒に行動とのこと。
「あれ?もう到着???」ほんの10分ほどしか乗っていないのにホテルに到着。時刻は12時を少し過ぎていました。
明日は9時出発、モーニングコールは8時。私とアニーは明日の準備をし早々と就寝することに。
『トゥルルルルル・・・・・』
な、なんだ?電話の受話器を取ると・・・ここでもこれかよ!!!!!
『マッサージ』のご案内でした。。。アニーがいない時に電話してきてくれよ(嘘
電話のモジュラー線を外し、壁越しに聞こえる隣の客に何度もかかるコール音を子守唄代わりに眠りに就きました。
*****
翌朝8時、モーニングコール無しに目が覚めた私、外の景色を見ようとカーテンをめくってみると、そこはまだ真っ暗な闇世界。
中国って広すぎる・・・

